基本分析
6.テクニカルについて

◆テクニカル指標

【移動平均線】 移動平均線は、過去の一定期間のレートの平均値から求められます。
例えば5日移動平均線であれば、過去5日間の終値の平均値となります。テクニカル分析の指標としてもっとも基本的なものであり、相場が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのかを読み取る目安とします。
【多重移動平均線】 多重移動平均線は、多数の移動平均線を同時に表示させたものです。
長期的な観点と短期的な観点の両方の観点から、相場が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのかを読み取る目安とします。
【回帰トレンド】 回帰トレンドとは、価格の回帰直線に標準偏差の倍数を加えた(減じた)補助線を引いたものです。
【一目均衡表】 一目均衡表は一目山人によって開発されたテクニカル分析で、3つのパラメータ(初期値は9日、26日、52日)から計算される下記の5つの線からなります。
転換線:過去9日間の高安の平均値
基準線:過去26日間の高安の平均値
遅行スパン:終値を26日前に遡って記載したもの
先行スパンA:転換線と基準線の平均値を26日先行して記載したもの
先行スパンB:過去52日間の高安の平均値を26日先行して記載したもの
先行スパンAとBに囲まれた部分を雲(くも)と言い、先行スパンAを先行スパンBが上回っている場合をUP、下回っている場合をDOWNとして色分けしています。
【ボリンジャーバンド】 将来の相場の方向感やトレンドの転換点を判断する指標です。
一般的に上下のバンドに接近したときが売買シグナルとなります。上バンドに近づいた場合を売りシグナル、下バンドに近づいた場合を買いシグナルの目安とします。
【HLバンド】 HL(ハイロー)バンドは、一つ前から過去の一定期間の高値、安値を表示するものです。
Hバンド、Lバンドの平均値に中間線を引いて補助指標としています。
【指数平滑移動平均線】 直近の値動きを重視して、移動平均線を算出することで、瞬間的に大きな変動が起きた場合に単純移動平均と比較して、トレンドの転換点を分析する指標です。
【エンベロープ】 移動平均線を一定の割合で上下に乖離させたテクニカル指標です。
一般的に上バンドに価格が到達した地点が売りサイン、下バンドに価格が到達した地点が買いサインの目安とします。
【加重移動平均線】 直近を重視して加重された移動平均線です。
一般的に移動平均線より、レートが下に乖離している場合を「売られ過ぎ」、上に乖離している場合を「買われ過ぎ」とみなします。
【線型回帰分析】 今現在の相場が「上昇トレンド」、「下降トレンド」、「もみ合い」のいずれにあるのかを捉えるのに適したテクニカル指標です。
【パラボリック】 描かれた放物線と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示すテクニカル指標です。
一般的にローソク足がパラボリックの上にある場合は、「上げ相場」を示し、下にある場合は「下げ相場」を示します。
上昇相場でローソク足がパラボリックを下抜けたら「売りサイン」、下降相場でローソク足がパラボリックを上抜けたら「買いサイン」とされています。ただし、小さなボックス相場には不向きで、ある程度の期間で大きく変動する相場に役立つと言われています。
【相関分析】 任意の通貨ペアとの相関係数を算出するテクニカル指標です。各通貨間の関係性を探るために利用できます。
相関係数が1.0であれば、2つの通貨ペアの推移は同じ、値が0に近づく程、推移は反対と判断します。
【モメンタム】 モメンタムは相場の勢い(強弱)、反転の目安となる水準を判断することが出来る指標です。一般的にモメンタムの見方は、0以下からプラスに転じたら買いサイン、0以上からマイナスに転じたら売りサインというように相場の強弱を判断したりします。
【RSI】 オシレータ系のテクニカル分析で、過去一定期間内での、価格の変動幅の度合いにより、買われ過ぎているか、売られ過ぎているかを数値で示したものです。一般的には、RSIが、20~30まで下がると「売られ過ぎ」、70~80まで上がると「買われ過ぎ」と判断します。
【移動平均乖離率】 移動平均値と終値の乖離を移動平均値を基準とした百分率で表したものです。
【MACD】 移動平均線による相場分析をより進化させたもので、相場の周期や、転換点を探る分析法です。
一般的に先行線(1st)と遅行線(2nd)が重なり合った地点が最も重要な売買シグナルを示し、先行線(1st)が遅行線(2nd)を上抜ければ買いシグナル、逆に先行線(1st)が遅行線(2nd)を下抜ければ売りシグナルを示します。
また、下げ相場のときに、MACDが上昇し始めると買いシグナル、上げ相場のときにMACDが下降し始めると売りシグナルの目安とします。
【RCI】 順位相関指数。n期間内の価格と日付に順位を付け、それを順位相関関数の数式に当てはめて求めたものです。
+100%に近いと高値圏、-100%に近いと安値圏であると捉えます。
【ストキャスティクス】 相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を見極める指標のひとつです。過去何日かにおける高値、安値に対し直近の終値がどのような位置にあるかを表しています。
一般的にS%Dが30%以下で、%DがS%Dを上抜けたときが買いサインとみなし、S%Dが70%以上で%DがS%Dを下抜けたときを売りサインの目安とします。
【CCI】 コモディティ・チャネル・インデックス。
値動きの振幅に対して現在の乖離がどの程度なのかを指数化したものです。一般的には、+100を超えた時点で買い、その後+100を割り込んだ時点で売り決済、また、-100を割り込んだ時点で売り、その後-100を回復した時点で買い決済という様な判断をします。
【ウィリアムズ%R】 オシレータ系のテクニカル分析で主に短期売買に有効な指標です。
一般的に20以下のレベルを「買われ過ぎ=売り」、80以上のレベルを「売られ過ぎ=買い」の目安とします。
【DMI】 ディレクショナル・ムーブメント指数。
トレンドの「方向性」に着目した指標です。ADXとの併用が一般的です。
【Aroon-Indicator】 トレンドの強弱を見る指標です。
アルーンアップが100%近くになると上昇トレンドが強く、アルーンダウンが100%近くなると下降トレンドが強いという見方をします。
【Aroon-Oscillator】 アルーンアップとアルーンダウンの差です。
0から上に行けば行くほど上昇トレンドが強く、0から下に行けば行くほど下降トレンドが強いと見ます。
【ROC】 現在のレートと何日か前のレートの差を表すインディケーターで、ROCそのものが売買のタイミングを決める直接的な指標にはならないといえます。
両者間の価格差をポイントかパーセントのいずれかで表示します。
【ATR】 アベレージトゥルーレンジ。ボラティリティ(変動率)を表す指標で、「当日高値-当日安値」「当日高値-前日高値」「前日終値-当日高値」の3つのうち最大の値幅(マド明けを含む最大値幅の計測)を当日の「真の値幅(トゥルーレンジ)」と呼び、この20日移動平均線がATRといいます。
一般的な分析としては、相場がもみ合っているときはATRが低く、相場の変動が大きいときは高い数値を示します。
【%価格オシレータ】 トレンドの変化等を把握するのに利用する指標です。
一般的に0ラインを基準として上下に動き、指標が0ラインに近づきそれを抜けたときにはトレンドの変化を意味します。
【DPO】 トレンド排除価格オシレータ。(比較的短期の価格変動によって形成されるピークやボトムを捉えるテクニカル指標になります。)一般的にDPOの過去のレンジと比較して、安値圏にあるときが買いシグナル、高値圏にあるときが売りシグナルとなります。
【UOS】 アルティメイト・オシレータ。
価格とUOSの逆行現象を売買の目安とします。一般的に、数値が0.3以下のレベルで逆行現象が起きたときに買い、0.5以上のレベルで逆行現象が起きたときに売りの目安とします。
【月齢】 月齢。
月の満ち欠けを表示します。
満月は前後1日が黄色のライン、新月は前後1日がグレーのライン、上弦の半月はただのラインが表示されます。
※日足の場合のみ、表示がされます。
※適応日が取引停止日の場合、表示がされません。
※前後1日ほど誤差が生じる場合がございます。